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ゆるゆると。

守るべきものとは

会社が営業自粛になって、自宅から出られない状態になってから、ようやく1週間が経ちました。
やっぱり活動している時の方が時間経過は早く感じるような気がします。
あと2週間ほどありますが、あまりにも退屈なので思い切ってパーッと遊びに行ってやろうかと思ったりしてます。
ダメと言われるとやりたくなるのが人間です。


カリギュラ効果というやつですね。

カリギュラ効果
禁止されるほどやってみたくなる心理現象のこと。


まあ流石にそんな破天荒なことできませんけど(笑)


会社も学校も、今はもれなく自粛になっているようで、僕の母校の大学も春学期はオンラインで授業をすることが決定したようです。


オンラインで授業をするということは学校に行けないということです。
なので、今学生の間では、今まで学費の内訳に含まれていた「施設利用料」の部分の返還を求める活動が行われていると聞きました。
Instagramのストーリーなどで拡散されていて、オンラインで賛同の意思表示や署名ができ、多くの人たちが大学に訴えかけているようです。


個人的には"気持ちは分かるけどそういうことではないよな…"と思ってしまいます。
決して、ケチケチしないで学費をちゃんと払えと言ってるわけではありません。


確かに、"学校行けなくて施設使わないんだから利用料下げてくれよ!"という言い分も一理あると思います。
僕が通ってたのは私立大学(夜間部だったので学費は国立大学程度でしたが)でしたし、学費の負担を減らしたい気持ちは痛いほど良く分かります。
僕も同じ立場ならおそらく学費下げてほしい返してほしいって感じると思いますし、毎日めちゃくちゃ働いて学費や生活費を捻出してましたし。


ただ、施設を使っていない間も維持するのにお金はかかるわけで、その部分は在籍している学生一人一人が多少なりとも負担をしなければいけない部分ではあると思うんですよね。


使わないから施設利用料返してほしいという文言が通ってしまうのであれば、普段から利用しない学生にも返さなきゃいけなくなってしまいます。
"俺普段から図書館とか学食使わないから施設利用料返してくれませんか?"ということになってしまうわけです。
多少極端な例かもしれませんが。


加えて、大学職員・教授の方々もオンラインの授業なんてほとんどやったことがないでしょうから、色々準備もしなければならないし、今まで紙ベースで進めていたという先生であっても、全てWEB上で配信できるように組み替えなければいけなくなるわけです。
そういう意味では、手間も数倍になっているため、大学側も今はものすごく大変な時期なのかと思います。
当然ですが手間が数倍になったからといってお給料が変わるわけではないでしょうし。


もちろん、学生の皆さんの中には今アルバイトが満足に出来ずに経済的に困窮している方も多くいらっしゃるでしょう。
オンラインの授業は前例がない事が多いため、どうしても質の低下が不安視されたり、様々な不具合が生じて円滑に授業が進まなかったりといったことも考えられるでしょう。


どちらの言い分も間違っていないので、一概に減額・返還をしないことが正しい判断とは言い難いです。


今のところ学費を減額・返還するという大学は出てきていませんが、明治学院大学が全学生に対して5万円を支給するという対応に出ました。
しかしこれは、施設利用料の減額や返還という名目ではなく、インターネット環境やパソコン等の設備を準備するための費用とのこと。


ただ、名目はどうであれ、学生時代の5万円ってすごく大きな額です。
早急にこうやって対応をしてくれると学生としても多少納得がいくのではないかなと感じています。


地震や台風といった自然災害と同じように、コロナウイルスの蔓延もとりわけ誰かが悪いわけというわけではないので、どのように判断を下すのかはとても難しい問題ではあると思います。
会社であれ学校であれ。


最終的に何を守るべきなのか。
世間からの評判なのか、利益なのか、人なのか。
僕個人としては最終的に守られるのは人であってほしいなあと思いながら長文を書いてみたのでした。



P.S.
最後のくだり、あたかも経営者っぽくすごく偉そうに書いてしまいましたが僕は何の取り柄もないただの24歳です(笑)
実際の経営者の方が最終的に何を守るべきなのかは想像もつきません。