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ゆるゆると。

感性のアンテナ


最近、ブログの更新頻度が目に見えて落ちています。



1週間に1回ほどの更新で、
土日にバーっと書いているような感じです。



仕事で疲れているからかと思っていたのですが、
おそらく書くことがないのだろうなあと最近感じます。



書きたいことがあればきっと仕事の後でも
時間作って少しずつ書くと思うし、
YouTube見てるより文章を書いてたい欲の方が強くなります。



家と職場の往復で、新しい刺激が
全然入ってこないからなのでしょうか。



正直日々思うことなんて毎日ほぼ同じですし、
そうなるとブログの内容も同じようになってきてしまうし、
なかなか難しい問題だなあと思っています。



でもそれってみんな同じで、
その中でどれだけインプットを増やしていけるかが
すごく大切なんだろうなあと思っています。



感性のアンテナを張り巡らせていないと、
ピンとくるものにはなかなか出会えませんね。



そういう意味では、上手なエッセイを書ける人はすごく尊敬しています。



ブロガーさんがダメというわけでは全くないですが、
面白いエッセイを読むたびに、すごいなあと感じます。



日常の何気ない出来事から感じたことを人に伝えるって、
簡単そうで実はとても難しいことだなあと思います。



そもそも日常生活の中からテーマを探し出すという部分で
着眼点のアンテナを張り巡らせておかないといけないし、
さらにそれを独自の感性や言葉で文章に起こしていく表現力も必要です。



豊かな感性や表現力がある。
それだけで何か人としての深みを測れるような、
そんな気がしてならないのです。



もちろんそれが全てではないし、
文章以外のことで表現をする人もたくさんいますが、
僕個人としてはやっぱり文章で伝えられる、
人の感情を動かせるということにはすごく憧れがあります。



感性の部分に関しては先天的なものなのかもしれません。



ただ、自分の思ったことをきちんと言語化する、人に伝える。



それくらいはきちんとできるようになりたいなあとすごく感じます。



表現力という意味で感動した人を挙げるとすれば、
吉本ばななさんになるかと思います。



アムリタという薄い上下巻の文庫本を読んだ時に、
"なんて表現力豊かな文章を書くのだろう"と、
とてつもなく衝撃を受けたことを覚えています。



比喩表現がとにかく多彩で、一つ一つがすごく的確なんです。



アムリタを読んだのはかなり前になるので忘れてしまいましたが、
「○○のような××」といった比喩表現の豊かさに感銘を受けました。



加えて、上下巻を通して一貫して「日常のお話」なんですよね。



ちょっと非日常のような体験も出てきますが、
それも上手に日常の一部分に収まっています。



よく考えたら僕らの毎日も同じようなもので、
同じような毎日ですが同じ日は絶対ないんですよね。



その些細な違いや小さなエピソードをきちんと覚えていられるか。



人に伝えられるだけの語彙力や表現方法を身につけているか。



毎日が同じことの繰り返しだと思って
しまっているそのマインドがすでに、
日常をつまらなくさせてしまう
きっかけになっている気がしています。



大人気番組、「人志松本のすべらない話」もそうですが、
基本的にはそんなに変わった体験ではないんですよね。



普通に生きてたらスルーしてしまうような出来事を、
"良くそこまで面白く伝えられるなあ"と、
芸人さんの話術や表現力のすごさを再確認する次第です。



小さな出来事に対して常日頃から、
簡単に文章にしてみる、一度言語化してみる、
そういう癖をつけてみるのもありかなと
思い始めてきた今日この頃なのでした。



P.S.

吉本ばななさんの本、ぜひ一度手に取ってみてください。



びっくりするくらいに綺麗な文章で驚きますよ。