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ゆるゆると。

1:29:300

 

 

すごく久しぶりにブログを書いています。

 

 

正確にはすごく久しぶりにブログを公開しました。

 

 

ちょこちょこ書いてはいるのですが、

途中まで書いた下書きばかりが増えていって、

全く公開されぬままでいます。

 

 

気が付いたら年が明けて、

気が付いたらまた一つ年をとっていました。

 

 

あけましておめでとうございます。(遅すぎる)

 

 

あ、それから、髪色が随分と明るくなりました。

どんどんチャラさが増していきます。

 

 

数ヶ月で人間結構変わりますね。

 

 

さて、先日、数年ぶりに映画館を訪れました。

 

 

もともと家でも劇場でも映画を全く観ない人間でして、

かつては大好きなコナンの映画の上映中にすら

しっかり眠ってしまっていて、

気が付いたらコナンくんが

雪に埋まっていたということもあります。

 

 

快適な温度、座り心地の良い椅子、体に響く音響。

そりゃ気持ちよく寝ちゃうわけです(??)

 

 

話が逸れました。

菅田将暉さん、有村架純さん主演の

「花束みたいな恋をした」

観てきました。

 

 

恋愛映画は植物図鑑以来5年振り2度目なもので、

(甲子園出場校みたいに言うな)

目が肥えてるわけでも何でもないのですが、

しっかり涙と鼻水垂れ流して見入ってしまいました。

 

 

ネタバレになるようなことは書かないつもりですが、

もしネタバレ含んでたらごめんなさい。

 

 

観てない方はご了承の上で読んでください。

 

 

 

単純に恋愛がしたくなる、

恋人が欲しくなる映画かと言われれば、

一概にそうとは言い切れない、

むしろ人によっては

"恋愛って大変だな、めんどくさいな"

と思う人もいるような内容でしたね。

 

 

恋愛の辛いことも甘いことも全部詰め込んだ、

ある意味ではすごく目を背けたくなるような

現実味をたっぷりと含んだ映画でした。

 

 

恋愛と結婚は違う

とか

恋と愛の違いって何だろう

 とか、

 

 

この映画を観たら一発で意味が分かると思います。

 

 

内容をすごく簡単に噛み砕けば、

菅田将暉さん演じる麦くんと、

有村架純さん演じる絹ちゃんの

運命的な出会いから別れまでの

5年間を描いたお話です。

 

 

トータルで見て、

やっぱり生きるって大変だな

ってすごく感じた映画でした。

 

 

劇中、2人の

"やりたくないことはやりたくない"

"やりたくなくてもやらなくちゃ" 

がいつの間にか入れ替わっていました。 

 

 

最初は、

「やりたくないことはやらなくていいよ 」

と言っていた麦くん。

「やりたくないことだけどやらなくちゃ」

と言っていた絹ちゃん。

 

 

いつの間にか、

「やりたくなくてもやらなきゃいけないんだよ」

と麦くんが言って、

「私はやりたくないことはやりたくない」

と絹ちゃんが言っていました。

 

 

きっとそれぞれが、

それぞれの価値観で大人になったのでしょう。

 

 

大人になる

責任を持つ

 

 

イコールやりたくないことをやらなきゃいけない。

 

 

でも麦くんからしたら、

それが好きな人のためであるし、

2人でずっと一緒にいたいがためであるわけで。

 

 

絹ちゃんからしたら、

やりたくないことはやりたくない、

ずっと昔のままの2人で楽しく生きていたい、

そうやって過ごしたいがための発言であるわけで。

 

 

理想と現実の間のどこで線引きをするか、

ものすごく言葉を悪くするのであれば

どこまで"妥協"するのか。

 

ものすごく難しい部分だと思います。

 

 

 やりたいことをやってる時の

あの若々しい、いきいきとした、

エネルギッシュな感じ。

好きなことを語ってる時の

みんなが子どもに戻ったかのような表情。

 

 

恋人に限らず人のそういう姿はやっぱり魅力的だし、

同じようにそうやって生きられたら最高だなと思います。

これはきっと100人いたら100人が同じでしょう。

 

 

ずっとそうやって生きられたら

この上なく幸せなわけですが、

やっぱり現実はそう甘くはないわけです。

 

 

やりたいことをやるためには

やりたくないことをやらなければいけないし、

ひいてはやりたいことやずっと追いかけてきた夢に

見切りをつけなければならないことも大いにあります。

 

 

 やりたいことをずっとやって生きていたい絹ちゃん。

やりたくなくても2人の"現状維持"のために頑張る麦くん。

 

 

どちらも正しいのでしょう。

 

 

すごく薄っぺらい言葉にしてしまうと、

"考え方の違い"ってやつですね。

 

 

小さなズレがどんどん大きくなっていく。

 

 

そして最終的にもうどうしようもできなくなる。

 

 

マーケティングの世界では、

ハインリッヒの法則(別名1:29:300の法則)

と呼ばれる法則があるそうです。

 

 

1つの重大な事故の背景には

29の軽微な事故があり、

さらにその背景には300もの異常がある

 

 

という法則ですね。

 

 

勝手に恋愛に当てはめてみましたが、

割としっくりくるような気がしてます。

 

 

たださすがに300も些細な異常があるなら

もうちょっと早く別れろよと思うので、

数字的にはもっと少なそうですが。笑

 

 

 

またまたちょっと脱線してしまいましたが、

恋愛の大半はそうやって終わっていくような気がしています。

 

 

いや、恋愛に限らないのかもしれないですね。

 

 

アイドルグループやバンドの解散・脱退然り、

職場を転退職すること然り、

友人関係を解消すること然り。

 

 

人と人とが関わり合う以上、

何事にもズレは出てきてしまうわけです。

 

 

複数人で同じ方向へ進んでいくことって

簡単そうに見えて実は

すごく難しいことなんだろうなと感じます。

 

 

 

映画の中ではそのズレが

少しずつ大きくなっていくのを

目の当たりにしてしまうので、

本当に苦しくなりました。

 

 

2人とも一生懸命生きているからこそ余計に。

 

 

本当に素敵な映画だったと思います。

 

 

映画館で観ると思いっきり泣けないので、

配信始まったらまたお家でボロ泣きしながら

何度も観ようかなと思ってます。笑

 

 

それではまた。